こんにちは!すいかと申します🍉
引っ越しも終わりほっと一息ついたところです。別科に通われる方も引っ越しはお済みですか?疲れましたね・・・(笑)
4月から新しい環境で新しい仕事なのでまだまだ慣れないです。そして、明日から仕事という現実が待ち受けています💦
この記事はあくまでも私の日記として、時間があるときに保健室の日常を書いていこうと思います。
※フィクションを織り交ぜながら書きます。
- 保健室のリアルが知りたい。
- 保健室の仕事ってどんな仕事?と思っている方。
- 児童との関わりを知りたい方。
引き継ぎ
昨日まではほぼ満開だった桜。今日、目の前には広大な雪山がそびえ立っている。
令和4年3月28日、新しい土地に降り立ったすいか。彼の心中には期待と不安が入り混じっていた。
新しい土地、新しい仕事、新しい出会いに心が躍る反面、男性養護教諭としての不安や新たな人間関係に不安を募らせていた。
それもそのはず、彼は雪の深い土地で養護教諭として採用されたからである。
3月31日、すいかはせっせと引っ越しを終わらせ、スーツを来て家を出た。彼の目的は新しい学校で引き継ぎを受けるためである。
学校までは徒歩で30分ほど。この日は太陽の日差しがサンサンと降り注ぎ、少し暑かったことを覚えている。

ここがめろん小学校か。正面玄関はどこやろう。やっぱり仕事が変わるこの緊張感は慣れやんな・・・。
正面玄関に着いたすいかは、緊張しながらインターホンを押した。

4月からめろん小学校で働くことになったすいかです。引き継ぎで来ました。
玄関に入るとすぐ、奥から一人の女性が小走りで迎えてくれた。この女性こそがすいかと一緒に働く、養護教諭の「四季先生」である。
めろん小学校は大規模校で、養護教諭が複数配置となっているのだ。

初めまして。養護教諭の四季です。よろしくお願いします。

すいかと申します。こちらこそよろしくお願いします。

どうぞこちらへ。校長先生のところに案内します。
四季先生に連れられ、長い廊下を歩くと校長室に着いた。すいかは緊張した面持ちで、ノックをして校長室に入った。

失礼します。4月からこの学校で働くことになったすいかと申します。よろしくお願いします。
そこには、沖縄の県知事を思わせる風貌の校長先生が立っていた。

校長の玉城です。よろしくお願いします。遠いところからよく来られましたね。どうぞ、座ってください。
簡単な挨拶を済ませ、すいかはソファーに座った。玉城校長とは、この土地の特徴や季節などの話に花を咲かせた。話が終わると、養護教諭の四季先生が迎えに来た。

失礼します。引き継ぎをするので、保健室まで案内します。

わかりました。よろしくお願いします。
玄関から来た道を引き返すと、反対側には「保健室」と書かれた部屋を遠目に見つけた。ここがすいかの仕事場であり、戦場である。四季先生に案内され、保健室の中へと足を運ぶ。

失礼します!!

ここが保健室です。どうぞ入ってください。こちらの椅子にかけてください。

ありがとうございます。
目の前に広がる保健室は、すいかのイメージとは違っていた。保健室は薄暗く、4月に向けた用意などで、机の上にはスペースがないほど物がぎっしりと置かれていた。
また、歩くスペースもあまりなく、お世辞にも居心地が良いとは思えなかった。
この時、すいかは心の中で、まずは環境整備から着手していこうと考えた。養護教諭や子どもが精神的に落ち着き、来室しやすい空間を作ろうと考えた。

養護教諭の複数配置を経験している人から、二人でどのように仕事をしているか聞きました。

いろんな形があるけど、先生は初任だし、一つずつ勉強していきましょう。養護助教諭さんに任せていた仕事から先生にしてもらいたいと思います。
その仕事内容とは、環境衛生検査や発育測定、掲示板の更新やフッカ物洗口である。

(800人の発育測定を学期ごとにやるん⁉︎それって2400個のデータを打ち込まなあかんの?これは事務処理だけで一日終わるな・・・)

(これに健康診断もあるとか冗談じゃない。効率的に仕事しやんと帰れやんな💦)

なかなか大変そうですね。養護教諭の仕事は本当に初めてなので、たくさん先生にお聞きすると思います。

子どもは多い時に30人ほど来た日がありましたね(笑)。

(30人の対応しながら事務処理か…。今から考えるだけでも憂鬱や💦)30人も来るんですね。あっという間に一日が終わりそうですね(笑)

掲示物は去年使ってないものもあるから、それを活用するといいよ!(笑)
一通りの引き継ぎが終わり、すいかは早くも心が重かった。期待は消え、不安だけが渦巻いている。

すいか先生は別科出身よね?私も別科だったの。

そうだったんですか!でも、オンライン授業でほとんど別科には行ってなかったです。体育もレポートだけだったりで・・・。

正直、別科内で話していない子もいます。

ほとんど別科にいってないの?それはもったいなかったわね。ちょっとびっくりしちゃった(笑)。
パートナーの養護教諭は同じ別科の先輩であた。同じ共通点を見つけたすいかは、少し安心した。四季先生と別科の話をして、引き継ぎは終了した。
めろん小学校を出ると、すいかの頭にはさまざまな思いに溢れていた。四季先生とは今後も上手くやっていけるのか。4月からの仕事は大丈夫だろうか。他の職員と仲良くできるだろうか。愚痴を言い合えるような仲間ができたらいいなと考えていた。
また、地元に残してきた教え子たちのことが気になった。親の気持ちになったように、4月からも学校に行けるのかなと心配した。
そして、教え子たちの頑張っている姿を想像すると、自然と元気が出た。場所は違っていても、心は繋がっている。すいかは、教え子たちの言葉を思い出して温かい気持ちになりながら、帰路に就くのであった。